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Vasoshield 注入圧制御シリンジ

血管を過度の拡張や内皮損傷から保護します。

 

販売名:VASOSHIELD 注入圧制御シリンジ
一般的名称:汎用注射筒
製造販売届出番号:13B1X00176CV0005

Vasoshield Pressure Controlling Syringe helps protect vessels against overdistension and potentail endothelial damage

概要

Vasoshield注入圧制御シリンジは、血管を過度の拡張や内皮損傷から保護します。

冠動脈バイパス術(CABG)で使用するために採取された血管をVasoshieldで拡張すると、内部「フラッシング」圧力が制限されます。

関連製品

Vasoshield 注入圧制御シリンジは、内皮損傷のリスクを最小限に抑えながら血管拡張を制御するという利点を提供します。

Vasoshield シリンジは、150、250、350 mm Hgの3種類の圧力設定に適応しています。最も低い圧力設定から始め、状況や血管性状に合わせて他の制御圧に設定できます。

プランジャーが圧縮されることで、Vasoshield シリンジの背面から少量の液が漏れることがあります。

制御されていない圧力は、血管のクオリティを危険にさらす過膨張の原因になる可能性があります。

血管のフラッシングは、冠動脈バイパス術(CABG)で使用する血管を準備する際に、血管の採取者(ハーベスター)と外科医の両方が行う一般的な手技です。血管をバイパスグラフトとして使用するために準備する場合、一般的には、普通のシリンジを使い手動で拡張します。この方法では、600 mm Hg にまで達する可能性がある血管内の圧力を制御できません。ある程度の拡張は有益ではあっても、制御できない圧力でフラッシングすることは、内皮の損傷の原因となり、結果としてグラフト不全のリスクと直接相関します [1][2]

Getinge Vasoshield

血管のクオリティ

血管の拡張をコントロールすることにより血管のクオリティをより良く保つことができます。

過拡張のリスクは多くの臨床医に認識され、その発生を最小限に抑えるテクニックも実施されていますが、実際にかかる圧力を検出することは非常に困難です。血管の完全性を組織学的に測定する方法では、必要なデータをリアルタイムに得ることはできません [3]

Getinge Vasoshield

血管の完全性

過度な圧力を避け、拡張を最小限にすることは、血管のクオリティと長期的なグラフト開存率に影響を及ぼす重要因子である血管内の完全性の維持に繋がります。

圧力を制御をせずに血管をフラッシュすると、血管の内皮が損傷する恐れがあります [1][2]。内皮の完全性を維持することで、血管が血流を維持し、閉塞に抵抗する機能が保たれます [3][4]

血管の採取者(ハーベスター)と執刀医は、準備の全段階で、血管の拡張を一貫して制御できるようになりました。圧力制御と同時に血管のフラッシングの利点を生かす特別に設計された Vasoshield 注入圧制御シリンジが、効果的に過拡張のリスクを最小限に抑えます。

  1. 1. Manchio JF, Gu J, Romar L, et al. Disruption of graft endothelium correlates with early failure after off-pump coronary artery bypass surgery. Ann Thorac Surg. 2005;79:1991-1998.

  2. 2. Thatte HS, Khuri SF. The coronary artery bypass conduit: I. Intraoperative endothelial injury and its implication on graft patency. Ann Thorac Surg. 2001;72:S2245-S2252.

  3. 3. Poston RS, Kwan MH, Gu J. Role of procurement-related injury in early saphenous vein graft failure after coronary artery bypass surgery. Future Cardiol. 2006; 2:503-512.

  4. 4. Chong CF, Ong PJ, Moat N, Collins P. Effects of hydrostatic distention on in vitro vasoreactivity of radial artery conduits.J Thorac Cardiovasc Surg. 2004;128:609-614.